Hedonism

※個人の主観です

LIFE IS HARD たぶん HAPPY

「ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD たぶんHAPPY」TOKYO DOME CITY HALLでの公開が終了しました。
私はなんだかんだで3回ほど観に行きましたが、観るたびに「やっぱりピカンチ最高じゃん!」(今年もやっぱり最高じゃん!のノリで)と思った2014年TDCの夏。
感じたことを、つらつらと。

☆★☆
6月13日の深夜0時過ぎ。
「TDCにて嵐のピカンチシリーズのスピンオフ作品が上映決定!!」とニュースが飛び込んできた。

今年のTDCは何をやるんだろう…?
ちょうどそう考えていた矢先の発表。

2010年1月の「最後の約束」以降途絶えていた5人の主演作品を、15周年のこのタイミングでやる。
しかも、それが10年ぶりの「ピカンチ」。 

個々でも十分主演張れる嵐のメンバーだから。仕事量もかなり多いから。
しばらく、嵐5人の主演作品を観ることはないんだろうなぁ・・・。でも、いつかやってくれたら嬉しいなぁ・・・。
そんなどこか夢物語のように思っていたことが、まさか15周年の、今このタイミングで実現するとは。
それもピカンチ。あんな、当時の嵐を考えると前衛的ともいえる(ごくせんの松本潤が演じるボンのキャラとか笑)、とにかくシュールでマニアックで、内輪感のある、きっと嵐ファンじゃなければあまり興味わかないだろうから他担、少なくとも嵐を通ってこなかった人はこないだろうなぁ~~って予想が容易にできる、あの作品を、今またあえてやるとは。

このとき、私、「やっぱり今の嵐面白い・・・!嵐降りれない・・・・・・!!!!!」と確信しました←

嵐は今でもなかなかコンサートのチケット取れなくて、本人たちに会いに行くのは大変だけど・・・
その分、音楽番組で新しいことに挑戦したり、ピカンチを夏の1か月間使って公開したり、さらに地方でも公開したり、ハワイコンをパブリックビューイングしたり←NEW!、「会いに行く」以外の方法でも楽しませてくれるなぁって・・・そういうやり方を模索して、一人でも多くのファンの方に楽しんでもらおうって意志を感じるなぁって、とても嬉しかった。 

☆★☆
映画の舞台は8年後。
全員が30代に入り、家庭、仕事、新しい夢・・・それぞれに、時を重ね、生まれた新たな「リアル」。
8年後の彼らは、決して万事うまくいく、状態ではなくて。
ハルの奥さんの浮気疑惑。チュウの別居。ボンの店の撤退。あの頃「ダメな大人の象徴」として、「絶対に俺たちあの船だけには乗らないようにしよう」と誓い合った屋形船で開業をするシュン。タクマ・・・は・・・ちょっとスケールが違うので置いといて(笑)、とても順風満帆とはいえない5人がそこにはいました。

かごめさんの葬式ドッキリによって集められた5人に、かごめさんは言います。

「もう一度、映画みたいな青春をぶちかましてくれ」 
「青春に終わりはない、ただ終わらせる奴がいるだけだ」

10代は、「人生は厳しい、だけどHAPPY」
20代は、「人生は厳しい、だからHAPPY」

そして
30代は、「人生は厳しい、たぶんHAPPY」 
と。

そう言って、笑って、「まだまだ俺たちけっぱりまーす!」 で、この物語は締まります。

何も解決していません。彼らが再会し、また八塩に戻ってきた、ただそれだけの映画です。

それでも私は、この映画に今の嵐を重ねました。

ピカンチのパンフレットで、翔さんがこう語っていました。

―『ピカンチ』シリーズは、身内でちょっと遊ぶんでまあ適当に見てやってださい、みたいな感じ(笑)。手の届く範囲のことを自分たちでやる、インディーズ感覚というかさ。20代前半の時、ジェイ・ストームができたばっかりで、小さいビルの一室の社員に社員の人たちがいて、みたいな。そういう空気込みこみっていうか。なんて言うのかな、すごい手作り感があるっていうか。(中略)だから今回『ピカ☆★☆ンチ』をやることでもう一回、自分たちでその空気を味わいたかったのかもしれないね。

ピカ☆☆ンチ公開から10年。嵐はその間にいろいろな歴史を重ねました。
嵐という船はどんどん大きくなり・・・大きくなりすぎて、その実態はもう掴みきれないところまできたように思います。
とにかく何をやるにしても、影響力がでかすぎる。オトナの事情もある。責任を伴う大きな仕事も与えられる。
ファンの人全員の最大公約数を取ることも難しい。

そんな今、15周年というこのタイミングで、嵐は当時の監督さん、脚本家さんたちと「再会」し、「ピカンチ」に戻ってきた。
ここでもう一度、この映画を通して、自分たちの手でちまちま作り上げる空気を味わうことで、嵐はまた、「嵐」の感覚を自分たちのところへ取り戻していたのかな、なんて思いました。

そんな、全員が30代を超えた嵐が。
「青春」を、もう一度ぶちかます。
何度目かわからない、新たな青春を。いつだって。これからも、何度でも。 
時を重ねた彼らが。「人生は厳しい、たぶんHAPPY」って、笑って、これからもけっぱりますって。 

やっぱり嵐は面白いなぁと思うのと同時に、嵐と同年代の、「青春」なんてそんな青臭いもの、むず痒くてなかなか考えられない私も、なんか、「いいんだなぁ」って。
私の場合、今は好き勝手やってるだけで物語の5人のような深刻な問題に特にぶつかってはいないけど、「青春」なんてものは、いつだってはじめられるんだなぁって、それだけでも、肯定された気がして嬉しかった。

オープニングがPIKANCHI☆☆DOUBLE。「終わったはずの夢がまだ僕らの背中に迫る」で幕を開けて。
エンディングがPIKA☆CHIなのがまた。ここから、本当に新しい30代のオジサンたちの青春が始まるってワクワクした。

私も30歳になった今、観れて良かった。
「LIFE IS HARD たぶんHAPPY」を、彼らと同じ時代に感じられて良かった。

これまでSUMMARYや、フィルフェスで使われてきたTDCを、「自由に使えるけどどうする?」と言われて、「ピカンチやりたい」って言ってくれた、どこまでも愛おしい嵐と、実現してくれた事務所、J Storm、堤監督、木村監督、河原さん・・・諸々皆様に、精一杯の感謝を。

続編はあるかわからないけれど、あったらいいなぁ。